でもたまに、すごく辛くなるときがある。 それはふいにやってきて、 俺の心を蝕(むしば)んでゆく。 俺は、それを慌てて塞ぐ。 その繰り返し。 今日のこの不運な出来事が、とても憂鬱に感じたのもきっとそのせい。 餌(おれ)を少しずつついばんでゆく、 鴉(それ)のせい。 いまいち気分の晴れないまま 俺は学校を後にした。