「こ…こんにちは」 グレーの特攻服。雅龍の総長リキトさんだ リキトさんはハリネズミのような頭を下げると、無邪気な笑顔を私に向ける。 「それじゃあ俺は失礼します」 「あぁ、」 そっと立ち上がったリキトさんは、私の前を通る時 軽く会釈をして部屋を出ていった。 今日の暴走は雅龍と合同なのか。 そりゃそうだよね レツ様の誕生日だもんね 「ジュン。こっちこい」 まっすぐな瞳、低音ボイスが私を引き寄せる。 「今日は俺と一緒に総一郎の車だ」