「ジュンちゃんおつかれー、暑かったでしょ?」 助手席に座るハルマは、夏を感じさせないほどの爽やかさをかもし出していて 「暑い」なんて言葉が口から出るのが不自然なほどだ。 「うん暑かったー」 「倉庫行ったらアイスあるからね」と言ったハルマは、後ろを向いていた体を前に向きなおす。 クーラーが効いた車内は、凄く心地よくて 何より皮のシートがヒンヤリと冷たくて気持いい 「レツ寝てるの?」 私はシートに深く座り直すと、隣で瞳を閉じているレツの腕をちょんっと触ってみた。