やめておけ。やるだけ無駄だ。聞き慣れてしまったはずの言葉が、今は聞きたくない。 しかし、先生だけは違った。 「お前なら合格できるさ。がんばれよ」 励ますための決まりきったその言葉は、乾ききった彼の心には十分だった。 「でも、橋本先生は無理だって言ってました」