アキラは、私からナイフを取り上げ胸ポケットにしまう。


「あいつらは、俺らが主催者や狼ということを知ってる。そうすると3対4になるだろ?」


「えーっ。戦うのはやだなぁ。私、争いごとは好きじゃないの」


もちろん、コロし合いも嫌いだよ?


コロスのは、楽しいし快感を得られるけどね。


「ま、圭とチェシャ猫はビビリっぽいから何も言わなそうだがな」


ユウが銃を磨きながら言う。


「王子は、がんがんヤってきそうだけど、ね!」


「あ、まあみ!」


私は、ユウから銃を奪い取る。


背の小さな私には一苦労だ。


ロビーの扉が、見えてきた。


「…撃っていい?」


私は、構える。


もちろん向けてる方向はロビー。


中に人いたりして。


「だめ」


「ちぇーっ」


しかし、ユウにとめられてしまった。


私たちは、ロビーへの扉を開けた。