【シリアス】

『さよならさえも、下手だった』全95ページ

隻眼の殺し屋である少年、夜十(ヤトオ)と声を封じた少女、音都(オト)のシリアスラブストーリー。


殺し屋という職業のため、様々な感情を押し込められてきた夜十。

自分に暗い過去を作ったボスへの憎悪を抱きながら生きてきた彼は、ある日殺すはずだった少女に同情を抱く。

殺さなければいけない、だけど自分は彼女を殺せない。


葛藤を抱きながら、それでも彼は彼女を側に置く。

そこに、譲れない想いがあったから。


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とても暗い話なのですが、それにも関わらず多くの方に愛していただけた作品です。

どんなに辛い立場にいても、優しさを忘れない人を書きたくて。

正直に言ってしまえば理想を詰め込みすぎている気もするのですが、それもこの作品のひとつの良さと受け止めます。