【シリアス】
『少年少女は夢を見る』全72ページ
中学生の頃から、周りに驚かれるほど仲のいい奈里(ナリ)と頼(ヨリ)。
「あー…死んじゃいたい」
いつもそうやって呟く頼を、奈里がうんざりしながらも説得する形で二人の友情は成り立っていた。
けれどある日を境に、頼は奈里を避けるようになる。
本当に頼を支えていたものは、「死」だったのか。
これが青春だというのなら、それはちっとも綺麗な青色なんかではない。
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「青春小説」というと部活で汗を流し、恋愛に悩み…そんなものが多い気がするのですが、その枠を一度破ってみたかった。
爽やかさも甘酸っぱさも無いけれど、この72ページは確かに二人の青春です。


