そんな祖母を見て、
おばあちゃんっ子の真輔が顔を出してきた。
「ばあちゃん、泣くなよ。
龍雄がやられそう、ということを聞いたから加勢に行っただけだから。
でも… 龍雄は。
死んだように動かなかったが…
じいちゃん、龍雄のこと、何か知っているか。」
真輔は警官たちを無視して栄作に聞いている。
栄作は… 真輔の体を見て益々憤りを覚えていたが、
真輔にはあえて落ち着いた態度で応えている。
「向こうの病院にいるらしい。
重態だが… 後で寄って見たら良い。
まずこっちが先だ。ちょっと待て。」
そう言って栄作は警察官たちを見据えた。
その目は… 少し前の真輔と同じ鋭い眼差しだ。
「まず、どうして孫がここにこうして連れてこられたのか説明してもらおう。
背中と胸の辺りの痕は素手で撲られたようだが、
みぞおちは明らかに武器だ。
真輔、どうだ。」
「警棒だよ。」
「警棒… 警官にやられたのか。」
「それは… 抵抗したからやむを得ず…
とにかく鉄パイプを持って暴れていましたので。」
警察官たちが駆けつけた時、男たちは場慣れしているのか
慌てて手にしていた武器を手放していた。
警察官は鉄パイプを持っていた真輔をまず抑えようとしたようだ。
が、どう見てもひ弱な真輔を、
それも一人だけを抑えようとはあまりにもお粗末な話だ。

