警官が加勢に来た。


と思った真輔を… どう言うことか、

警察官の姿を認識し、

急いで武器を捨てた男たちには手を出さず、

真輔の手から警棒でパイプを払い落とした。

そして、そのまま二人の警官が真輔を羽交い絞めにした。


その警察官の行為に驚いた真輔は、

ただでさえ興奮していたから余計に頭に血が上り、

警官に撲りかかっていた。


そして他の警官に警棒で腹部を撲られ、

気を失ってしまった。

その間に、後で知った事だが、

男たちの姿は見事に消えてしまった。



暗くなっても戻らない真輔を案じていた栄作とよしのの所へ

警察から連絡が入ったのは8時になろうとしていた時だった。


二人は慌ててタクシーで神戸西警察署へ駆け込んだ。

真輔が警察に… 

一体どういうことだ。


よくわからないが、

龍雄が意識なく病院へ運ばれているとか。

喧嘩か。

真輔は無事なのか。