「あのな、俺たち付き合うことにした。なあ。」
と、真輔を見て百合子に確認するようなことを言っている。
百合子も恥ずかしそうな顔をしながら肯いている。
「それで俺たち、夏休みは勉強することにした。」
「勉強… 」
「ああ、まともに勉強していなかったから…
別に進学するつもりはないから塾へ行って猛勉強というのではなくて、
二人で図書館へでも行って、
自分たちの教科書を読むぐらいだ。
午前中の二・三時間だけだけどな。」
「昨日決めたの。だから今日は行って来たのよ。
でも午後は空いているから…
スポーツが出来るなんて素敵だわ、ねえ。」
「だけど、百合ちゃんは五時ぐらいには帰って、家の手伝いがあるから… 」
信一はすっかり百合子のボーイフレンドになっている。
「あのね、駅前にスポーツクラブがあるでしょ。
屋上にテニスコートが出来ているの。」
「ええっ、スポーツクラブでするのか。」
その信一の反応…
スポーツクラブは金がかかる、と言っているのだ。

