次の日、朝起きると雪はかなり積もっていた


車が通らないこの町は道路の雪も積もったまま

だけど、俺が起きた頃には雪は道幅に雪かきされていた


たぶん大人達が朝早く起きてやってくれたんだと思う

俺はそれに感謝しながらいつもより1時間早く家を出た


雪だるまを作りたいと言っていた彼女


雪だるまなんて小さい頃にしか作った事はないけど、彼女が喜んでくれるなら俺も嬉しい


俺はきのう彼女に貸してもらった片方の手袋をポケットに入れ、今日は自分の手袋をはめた


手元に時計はないけど、かなり早めに待ち合わせ場所に着いたと思う


ここに来る間、俺は何度も滑りそうになってしまった

彼女は大丈夫だろうか…と心配しつつ、彼女が来るのを待った


彼女はいつも時間厳守で、決して遅刻する事はない


今日の気温はマイナス1℃

雪はもう降っていないけど、ジンジンと顔が痛いぐらい寒い


マフラーを昨日彼女に貸した為、俺の首元は僅かに赤くなっていた

吐く息が白くて、自転車に股がりながら寒さを必死に我慢した