「ホント、ホント。先輩達ももう卒業しちゃったのにさぁ。これじゃ入学式も桜咲かないんじゃないの?」


「そうだねー」



私達はまだ明るいなか、梅が少し咲いている道を通りながら下校していた。



「てか私入学式めちゃくちゃ楽しみっ!かっこ良い男の子入るかな?」



「……」



「今年こそ、年下でいいから彼氏ほしーわー」



……葵のイケメン好きは昔から直らない。

まぁ本人が楽しそうだから私からは何も言わないけど……。