す〜…す〜… 耳をすませると、誰かの寝息が聞こえる。 窓際の方のベッドか… シャッ カーテンをひくと… 「由梨那…」 そこには、涙を出し切って疲れはてている由梨那の姿があった。 「…んで泣いてんだよ…」 「…優真…ゆ…うま……」 俺の夢でも見てんのか? 「……かなっ…て……だ…れ…?」 か…な…? かな…? 佳奈? 佳奈っていえば…俺のねぇちゃんの名前だが… なんで由梨那が知ってんだ?