「俺ら、自分の部屋いるから」

「はいはい、後でお茶…「いくぞ、由梨那」

最後まで聞き終わる前に、サッサと優真は自分の部屋へ向かってしまった。

「あ…待って…!」


カチャ…


「適当に座ってて。パン持ってくる」

「ん」


カチャン…

周囲を見渡してみると、優真の部屋は黒で統一された、きれいな部屋だった。

あの時…記憶が曖昧で…よく覚えてなかったんだな…