星を見つめながら、シャインは呟いた。 「ミナ姫・・・」 とても愛しそうに呼ぶその声に、アイリスの足は止まったのです。 ミナ姫はハート国の隣の国の姫。 皆の評判もよく、アイリスもたびたびその名前を聞いていました。 こんなこと聞けば、戦争をおこしそうなアイリスでしたが、そんなことしようと思わなかったのです。 アイリスは気付きました。 ミナ姫を殺せば、シャイン様はとても悲しむ。 そして、誰かを殺したことによって、誰かが悲しむ事を知りました。 私はどれだけの人を悲しませたのだろう――――