部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


さらに、追い打ちをかけるように、麻紀が、


  「今、2対2なんかやってるけど、
   どこが悪いか、全然判らないじゃない

   アケ、あんたが、教えてくれるの?」


  「いや、それは……」


それを言われると明美は、反論できなかった

元々、試合経験も少ないので、
プレーに関しては、自信のある事を、
言うことは出来なかった。

しかし佐紀は、“それは、わかる人が言えば
いいのではないか“と思った。

それは、キャプテンの仕事ではない。

そうも思ったが、口に出すことは
出来なかった


麻紀も、それは知っていた。

ただ、噴出する不満を抑えきれず、
つい、言ってしまったのだった。

佐紀は、麻紀がプレーについて、
いろいろ言えば、もっとレベルも上がるのに
と思った。


  「また、コーチに、頼んでみる」


明美は、小さな声で、そう言った。


  「もう、頼むよ」


麻紀も、言い過ぎたと思ったのか、
それ以上は、言わなかった。


  「じゃあ、このメニューで、始めるよ」


明美は、最初の明るい声とは違って、
明らかにトーンは落ちていた。



そして、覇気のない練習が、始まった。