部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


しかし、佐紀は気が気でなかった。

友理が、ケガでもしないかと、
いつも、見ていた。

そして、友理は知らなかったが、
華子と組むと、あまり突っ込んでこない事に
気がついた。


華子は2年生が、自分には気後れするのか
突っ込んでこない事を、知っていた。

そこで、友理の付いているオフェンスに
ボールが入った時、大きく開いて、
オフェンスがゴールを見ると、
自分が目に入る位置に、立つようにした。

佐紀は、あんな所までカバーに行けるなんて
凄いなあと、感心して見ていた。

そして佐紀も、どこまで離せるものか、
やってみようとした。

すると、それを見た雅美が、
同じように、し始めた。


こうして1年生全員が、
ディフェンス・エリアを、広げて行った。