部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


弥生は、明美を落ち着かせようと、
ゆっくり話した。


  「何かで、読んだんだけど、
   神様は、乗り越えられない試練は、
   与えないものらしいわよ。

   だから、あなたにも、出来るわよ」


冷静な弥生の言葉に、
明美も、少し落ち着いてきた。


  「でも、私……、バスケット
   上手くありませんから」


  「前も、言ったでしょ。
   それは、関係ないのよ」


  「でも、言う事を、聞いてくれません」


  「あなたは、どんなチームを、
   作りたいの?」


明美は、少し考えてから、


  「はっきりとしたイメージは、
   持っていませんが……」


  「それは、大切なことよ」


  「強いて言うなら、一生懸命、
   バスケットをするチームでしょうか。

   理想かもしれませんが……」


  「勝ちたいの?」


  「私にはそれ程、その意識はありません

   まあ、勝てば、それはそれで、
   嬉しいですけど」


  「だったら、それでいいんじゃない?
   私もその考えは、正しいと思うわよ。

   勝てなくてもいいのなら、
   上手い下手に、固執することも
   ないわよね。

   いくら上手くても、
   一生懸命やらないのなら、
   切り捨ててもいいんじゃない?」