部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


放課後、佐紀と華子が体育館に行くと、
明美の姿が、見えなかった。

佐紀は、明美と仲のいい佳奈に訊ねた。


  「キャプテンは今日、休みですか?」


すると、横から千夏が、


  「アケは今、コーチに詫びを、
   入れに行ってるんだよ」


  「アンタらのおかげで、
   こっちは、エライ迷惑だよ」


“それは自分たちが悪いからだろっ”

1年生は全員、そう思ったが、
口に出すことはなかった。



  「じゃあ、1年生は、走って来な」


千夏の言葉を聞いて、
佐紀は、”えっ”と思った。

まだ懲りてないのかと千夏を見ると、
千夏は、睨み返してきた。


  「何だよ。文句あんの?

   1年生は、スタミナつけるために、
   走っときゃ、いいんだよ」


“それは、お前だろっ”と、皆、思ったが、
やはり、口にすることは、なかった。


  「じゃあ、行きましょうか」


  「うん、そうだね」


  「スタミナ、スタミナ」


  「スタミナ、つけなくっちゃ」


皆、面々に、2年生に聞こえるように、
大きな声で言いながら、体育館を出て行った


後ろでは、千夏が、
恐ろしい形相で睨んでるのを
佐紀達は、知らなかった。