部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


点差は、徐々に開いて行った。

昨日のように、千夏を下げて、明美を出すが
相手も、想定済みだったらしく、
打開策とは、ならなかった。

弥生の頑張りは、痛々しいほどだった。

これが最後だと、わかっているのだろうが、
可能性を信じて、必死に、走っていた。

それは、華子の頑張りとは、
次元の違うものだった。


そして、………………



試合終了の、ブザーが鳴った。

  「ピィーーーー」

審判の、長い笛が鳴る。

  「タイム・アップ」



佐紀たちの体から、力が抜ける。

全員、椅子に座りこんで、動かなかった。

誰も、言葉を発せない。

そして、佐紀のほほを、一筋の涙が、伝った

弥生の頑張り、
そして、それが報われなかった事、
それを思うと、自然と、涙が出て来た。


コートでは、試合後の挨拶が、行われていた

  「ありがとうございました」

しかし佐紀たちは、それをボンヤリ観ていた



表彰式の間も、佐紀たちは、そのまま、
観客席にいた。

表彰式が終わると、やっと、
梨沙が、体を起こした。


梨沙「さっ、下へ行こう?」


皆も、ようやく体を起こし、立ち上がった。