相手のボールで、スローイン。

第3クォーター、開始。


佐紀「さあ、行くよ」


全員「ディーフェン」(チャッ、チャッ)

  「ディーフェン」(チャッ、チャッ)



両チームとも、一進一退を繰り広げるが
立て続けに3ポイントを決められ、
第3クォーターが終わって、
差は、5点に広がった。



雅美「ああっー、5点差になっちゃった。
   こりゃもう、ダメかも」


千奈「やっぱ、決勝に来るだけあって、
   強いね」


佐紀「何、言ってんの。
   まだ、1クォーター、あるよ」


梨沙「そうだよ。
   “諦めたら、そこで試合終了ですよ”
   って、安西先生も、言ってるじゃん」


友理「最後まで、諦めへんのが、
   ウチらの主義やん」


雅美「そうだった。
   まだ、試合、終わってなかった」


佐紀「さあ、最後、気合入れて、行くよ」