部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


入学式が終わり、体育館から、
みんなゾロゾロ出て来た。


  「えっとぉ、私たちのクラス、
   どこかなあ」


  「こっちよ。
   あなた本当に、何も知らずに
   来たのね」


  「だって、近かったんだもん」


  「わかったわよ。
   さっきも、聞いたし」




佐紀たちが教室に入って行くと、
担任の女の先生がいた。


「まだ、席は決まっていませんので、
   適当に、座ってください」


席に着くと、先生から、説明があった。


  「はい、私が、皆さんと一緒に
   一年間を過ごす、
   担任の荒木といいます。

   えー、あなたたちは、諸々の
   成績によって、このクラスに
   入ることになりました。
   しかし、これで将来の成績が、
   約束された訳ではありません。

   でも、これからの努力によっては、
   きっといい大学に、
   入れることと思います。

   一緒に頑張って行きましょう」




雅美達のクラスでも、男の先生が
クラスの説明をしていた。

  「私が、このクラスの担任の、
   小野といいます。

   これから、高校生活が
   始まるわけですが、
   高校は、義務教育ではありません。

   みんなが、自分から望んで、
   勉強をしに来たわけです」