部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


朝、佐紀が登校して来た。

前を行く、華子を見つけて、

  「あっ、華子。おっはよー」


  「朝から、元気ね」


  「うん。元気、元気。
   朝練やってほしいくらいだよ」


  「って、何時に起きたのよ」


  「今日はちょっと寝坊したから、
   6時過ぎかな?」


  「何?あなた、まだ、
   早寝早起きっての、やってるの?」


  「だって、目が覚めちゃうんだもん」


  「はいはい、ホント、偉いわね」




話しながら、教室に入ろうとした佐紀の
目の前に、黒い壁があった。

華子を見ながら話していた佐紀は、
それに気付かなかった。


  「うわっ !」


ドンッ、とぶつかる佐紀。


  「あっ、ゴメン」


クラスメイトの、祐太の背中だった。


  「もうー、大きな体して、
   入り口を占領してるんだから」


そう言って、佐紀は、祐太を見上げた。

祐太は、おもむろに振り返り、


  「ゴメン」


そう言って、佐紀のために、通路を空けた。




チャイムが鳴り、皆が席に着く。

佐紀も、席に着いた。

佐紀の前の席に、大きな背中が、
ドスンと、腰を下ろした。