弥生の、大きな声がした。


  「じゃあ、練習始めるわよ」


弥生が走り始めると、当然のようにすぐ、
2列になって、ランニングが始まった。

佐紀たちも、あわてて、その後に付く。

華子は、梨沙とすれ違いざま、手の甲で、
梨沙の腰をポンと叩いた。

梨沙は、睨む華子を見ると、
また、吹き出した。

憮然として、後に続く華子。



ランニングが終わると、
各自その場に腰を下ろし、
ストレッチを始めた。

佐紀たちも、上級生がするのを真似ながら、
ストレッチを始めた。



練習は、20人という、大人数で
続けられた。