最後に、華子が出て、自己紹介をした。


  「港北中の、御園華子です。
   よろしくお願いします」


華子の事は、みんな知っていたらしく、
オオ!という感じで、華子を見た。


  「あなたは、……どうしよう。
   ハナは、もういるし……
   ミソ、ってのもねえ」


ミソと聞いて梨沙が、思わず吹き出した。

憮然として、梨沙を見る華子。

すると、千夏の大きな声が上がった。


  「じゃあ、ソノ、でいいんじゃない?」


  「そうねえ、それでいい?」


  「はい」


  「じゃあ、あなたは、ソノ」


梨沙は、ツボにはまったらしく、
佐紀に肘で小突かれるまで、
肩が、小刻みに揺れていた。


  「すぐは全員、覚えられないだろうけど
   覚えて行ってね。

   コミュニケーションには、
   必要なことだから」


  「はいっ」