部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


明美の話を聞きながら、考えていた麻紀が、
口を開いた。


  「不誠実な真似かぁ。

   確かに、あの時、試合、
   捨ててたもんね」


千夏も、神妙な声になった。


  「うん。確かに」


ようやく千夏も、自分が何をしていたかを、
理解した。

そして千夏が、しみじみと、


  「思い返してみると、私、
   2年生に、かなりキツい事、
   していたような気がする」


麻紀も、神妙な声で、


  「そうだね。
   知ってて、何も言わなかった私も、
   同罪だよね」


  「部活の雰囲気も、悪かったし」

  「確かに」


  「それにアケにも、いろいろ言ったし」

  「右に同じ」


  「私の事は、いいよ。
   それが、キャプテンの仕事だし」


  「アケ、ゴメン」

  「右に同じ、てか、ゴメンね」