部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


ベンチに引き揚げてきたが、誰も、
椅子に座ろうとはしなかった。

丸くなって、意見を言い合った。

佐紀が、


  「逆転には、速攻しか無いと思います」


と言うと、麻紀が、


  「そうだね。リバウンドを頑張って、
   早い展開に、持って行こう」


麻紀も、完全に佐紀のムードに飲まれ、
やる気になっていた。

佐紀が、華子に、


  「スクリーン・アウト、絶対ね」


  「わかった」


華子も、佐紀に、


  「私がディフェンスを引き付けるから
   逆サイドに、入って来て」


  「わかった」


麻紀も、明美に、


  「サキに入らなかったら、
   後をアケが、入って来て。
   その後を、私が行くから」


  「うん。わかった」


うなずく、明美。


そんな佐紀たちを、千夏と和美は、
ふてくされた顔をして、見ていた。

輪の横には、坂井コーチが立っていたが、
コーチも、この輪の中には、
入れない雰囲気だった。

結局、坂井は何も言えず、
最終クォーターが始まった。