他に、華子の後輩も2人、合格していた。

佐紀は、人だかりを見ながら、


  「果歩や奈津は?」


  「2人は、私立へ行きました。
   甲陽へは、私たち2人だけです」


  「じゃあ、入学したら、出て来てね。
   待ってるから」


  「はい、わかりました」


  「待ってんでぇ」


佐紀達は、手を振って、体育館へ向かった。

途中、梨沙が、


  「合格したんだから、
   来てもいいじゃん」


  「そんなに早くから、あの雰囲気を、
   見せなくても、いいでしょ?」


  「せやな、嫌んなって、辞められても
   困るやんか」


  「だなっ」


  「私達だけでも、頑張って、
   雰囲気、良くして行こう」


佐紀は、ガッツ・ポーズをした。


  「ヨッシ」

全員、

  「ヨッシ」