皆は、懐かしそうに、中学時代を振り返った


  「さっ、先生に、挨拶に行こっ」


佐紀達はそろって、前川先生の所へ行った


佐紀「こんにちわぁ」


前川「おっ、君たちが、三田さんの
   教え子か。
   今日は、ヨロシク頼むな」


佐紀「はい、ヨロシクお願いします」


前川「みんなは、今?」


梨沙「はい、甲陽高校、バスケ部です」


前川「おお、あの、甲陽か」


雅美「まだ、補欠ですけど」


佐紀「私はまだ、補欠にも、なってません」


すると、亜紀が驚いて、


亜紀「えっ、そうなんですか?
   甲陽高校って、スゴ―い」


前川「まっ、伝統校、だからな。

   ところで、俺の教え子の桃子が、
   確か、甲陽へ行ったと思うんだが」


佐紀「1年生ですか?
   いますよ。一緒にやってます」


前川「そうか、あいつも、
   バスケット部に、入ったか。

   まあ、よろしく頼むよ」


佐紀「はい。じゃあ、着替えて来ます」


前川「ああ、今日は、お手やわらかになっ」



中学生は、佐紀たちの、敵ではなかった。

技術もさることながら、豊富な運動量で、
中学生を、圧倒した。