部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


1列に並んで、神妙に参拝して、
拝殿から下りて来た。

梨沙が、


  「ねっ、ねっ、何、お願いしたの?」


  「健康に過ごせますように、ですわ」


  「バスケが、上手くなれますように」


  「ウチは、2年生と、
   仲ようなれますように」


  「だよねぇ」


  「ねっ、ねっ、佐紀は?」


  「私も、バスケットが、
   上手くなれますようにって」


  「えー、それ、違うんじゃないの?」


梨沙は、悪戯っぽく、
佐紀の顔を、覗き込んだ。


  「何で? もっとバスケットが…」


その言葉を遮って、梨沙は、


  「本当にぃ?」


  「本当だよ」


  「佐紀とクラスが離れて、
   わかんないんだけど、
   何か、違う気がするんだよね」


  「そんなことないよ。
   いつもといっしょだよ。
   じゃあ、梨沙は?」


  「私は……」


梨沙は突然、走り出した。


  「あっ、逃げた!」


あわてて後を追う、佐紀と友理。


  「ちょっと、待ってよ、梨沙ぁ―」


  「待ってぇな」


取り残される、華子たち。

歩美が、恨めしそうに、


  「ちょっとぉ、華子が、
   着物にしようなんて言うからぁ。
   いいトコ、見逃しちゃうじゃん」


  「来年は、洋服に、しましょうね」


そう言って、速足で、佐紀達の後を追った。