部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


佐紀は、自分の部屋で、宿題をしていた。

部屋には、音楽が流れている。

課題の一つが終わったので、一休みと、
音楽に耳を傾けた。

佐紀は、あれ以来、
ロックを聴くようになっていた。

するとなぜか、祐太の顔が、浮かんできた。


  “えっ、なぜ?”


佐紀は、少し戸惑った。

しかし、そんな佐紀の気持ちもお構いなしに
バスケットをしている祐太、
友達と、笑顔で話している祐太などが、
次から次へと、浮かんできた。


  “これって、恋?”


佐紀は、ようやく、自分の気持ちを理解した

今までは、多少気になる存在ではあったが、
ただ、話すのが恥かしいだけと思っていた。

しかし“恋?”って思った瞬間、鼓動が
激しくなり、胸が締め付けられる様な
気がした。


佐紀は、恋に落ちた。


  “宿題、しなくちゃ”


そう思って、次の宿題を始めたが、何だか、
別世界の自分が、字を書いているようだった

祐太の事を考えている自分が、横から、
宿題をしている佐紀を、見ている、
そんな感じだった。


  “何なの?、これ”


佐紀は、全く別人の自分を見た気がした。