部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


体育館から出ると、
ようやく皆の緊張が解けた。


  「ありがとう、華子ぉ。
   もう、息が詰まりそうだったじゃん」


  「私たち、
   そんなに歓迎されてないみたいね」


  「えっ、そんな風には、
   見えなかったけど」


  「嬉しそうにしてたじゃん」


  「それは、3年生。
   3年生は、時間がないからね。
   戦力が充実した方が、嬉しいわよ。

   でも2年生は、レギュラーの座を
   奪われないかと思ってるかも」


  「そんなあ、私たち、レギュラーに
   なれるほど、上手くないよ」


  「私は、狙ってるわよ」


  「まあ、華子は、ね」


  「あなたも、狙ってみたら?
   2年生、それほどでもない
   みたいだから」


  「華子、何でもよく、知ってるのね」


  「あなたが、知らなさすぎるだけよ。
   自分が、どんな高校に入るのか、
   調べたりしなかったの?」


  「うん。だって近くにあったんだもん」


華子は、うんざりした顔をして


  「もう、わかったわよ。
   はいはい、近くにあったのね」


  「うん、だから、他の高校へ行く事など
   考えた事、なかったなあ」


  「私は、いろいろ考えたよ。
   だって、行けるかどうか
   わからなかったんだもん。

   でも、私立は、お金がかかるから、
   頑張ったんだ」


  「だよね。よく、頑張ったよ」


  「ホンマ、偉い、偉い」


  「エッヘン」


  「あんたたち、本当に、面白いよね」