部活~ウチらバスケ部~高校編     第1部


しばらくして、佐紀が梨沙を見ると、
梨沙はまた、男子を見ていた。

佐紀に、肘で小突かれる梨沙。


  「梨沙ぁ」


  「ゴメン。でも、そんなに長くは、
   集中出来ないじゃん」


  「集中力は、長くても15分って
   言われてますからね。

   でもちょっと、早くありませんこと」


  「てへっ」



キャプテンの声が、体育館に響く。


  「3分、休憩」


コートの緊張感が解けた。

弥生が、やってくる。


  「どう?」


  「凄く締まった、いい練習ですわ。
   キャプテンの元に、
   統制もとれてますし」


  「そう……、ありがとう」


しかし、弥生は、複雑な表情を見せた。



  「あのう、私たち、
   やらなければならない事もあるので、
   今日はここで、
   失礼したいと思います」


  「あっ、そう。いいのよ。
   最初の1週間は、体験入部の
   期間だから。

   じゃあ、よかったら明日から、
   練習に参加してね」


  「はい、わかりました」


佐紀たちは、軽く会釈して、体育館を出た。