練習試合、当日。

佐紀達、港南5人は、
オフィシャルをするように言われた。


  「やっぱ、出られへんかったかぁ」


  「華子は、いいなあ。
   一杯、経験できるんだから」


オフィシャル席に行くと、


  「私、スコア、やろうっと」


佐紀はそう言って、席に着いた。

梨沙たちも、さっさと、自分のしたい所の
席に着いた。

そして、友理が、取り残された。

残っていたのは、24秒タイマー。


  「てか、ウチ、24秒?

   これ、嫌いやわ。
   試合、観られへんやん。

   これやってると、どっちが勝ってるか
   全然、判れへんのやで」


  「友理、遅いからだよ。
   早く、したいものを取らなきゃ」


  「うん。まあ、ええかぁ。
   ウチ、これ、したかったんだもーん」


そう言って、友理も席に着いた。