そんなこんなで、気がつけば夜だ。 昨日のおれは、 もうとっくに寝ている時間だ。 彼の家には夕方まで居たから、 それからもう何時間経っただろうか。 帰り際に約束したので、電話をかけよう。 『もしもし?』 「あ、こんばんは、光平ですけど」 『知ってる、表示されてるから』 「そうですよね」 そりゃそうだ、携帯なんだから。 夕方までと変わらず、 特に意味の無い会話を始める。