「白河さん、そっちの紙袋持って、それそっちに回してくれる?!」
「あ、はい。」
もう、気づけば1週間前。新緑祭はあと1週間に迫っていた。
私たちのクラスが何やるかって?…コスプレ喫茶だよ。
やりたくなんてなかったよ。けど、私以外がみんな乗り出して結局やる羽目になっちゃったよ。
今日は衣装合わせの日だったりする。衣装がかりの斎藤さんがみんなの衣装を合わせたりしている。
「…うわ、瑞希ちゃんかわいい…。」
試着室から出てきた瑞希ちゃんはもともとかわいい顔立ちとそれを引き立たせるメイド服が相まってすごくかわいかった。
…あれでメイクまでするのかな…。絶対ヤバいよね。
「白河さん!衣装合わせするよー。」
「…え?私って厨房係じゃないの?!」
…この間、希望を聞かれたときに厨房が良いって言ったはずなんだけど…。


