面をくらったような驚いた顔をする東城君。

しかし、すぐいつもの落ち着いたような顔に戻ってこう言い放った。


「遊びだって言ったら?」


…冗談言うのもいい加減にしなさいよ…。


「冗談でしょ?あなたの結弦に対する態度ですぐそんなもの分かるっつーの。」

絶対、東城君は結弦に本気だ。そんなのはたから見てても分かるし、東城君がもし遊びだったら多分私は殴るところだ。




「なんでそんなこと聞くの?」


「…決まってるでしょ?結弦が私の1番の大事な友達だからよ。結弦には傷ついてほしくないの。分かる?」


そうやって思うのは当たり前だと思う。結弦は私の大事な友達。



遊ばれてるなんて、ふざけないでほしい。








そして、急にふっと彼が柔らかい笑みを浮かべたかと思うと、


「俺が遊びなわけないじゃん。結弦は俺の大事なカノジョだ。」




その言葉を聞いて、私は一気に安心した。


「後は…結弦はあんたに任せるわ。絶対…結弦を守ってあげてよ?泣かせたら…承知しない。」


睨むようにして彼を見て、そして私はその場を去った。



その言葉が聞けて満足だった。



樹奈side  end☆