どうしよう…間に合わないかも。・・・お兄ちゃんの自転車借りて行っちゃお。あとで説明すればOKだよね!

そんなわたわたやってる中、学校につき、階段を上る。うわー、まだ予鈴もなってないし!!最短記録更新かも。


ってゆーか…私なんかみんなに見られてない?気のせいかな…。そう思って私がキョロキョロしてると。

『あなた…白河さん?』

あれ、なんで私の名前をこんなに綺麗なお姉さんが知ってるんだろう。

「はい、そうですけど…。」


『東城君と付き合うなんていい度胸じゃない。東城ファンクラブ会長としてあなたに忠告するわ。東城君と別れなさい。』


えぇ?!東城君ってファンクラブが出来るほど人気なの?


顔だけが良い人なのに。めっちゃ裏の性格Sなのに?!

あぁ、こんな説明してる場合じゃなかった。お姉さんの顔がどんどんこわくなっていってる。


「あのですね、私と東城君が付き合っているのは何かの間違いなんじゃないのかと思うんですよ。」


『今日、それを東城君から聞いたのよ。』


…あの野郎…。私のいないところでなんてことを言ってくれてるんだよ…。


「だから私は「先輩、こいつは僕のカノジョですよ?あんまりいじめないでください。」


「…東城君?」


なんでこの人は後ろから抱きついてるんだろうか。そして、なんで猫を被ってるんだろうか。