僕の言葉が聞いたのか、ミズはスッと僕から離れた。 これでええが、これで… 「…圭。さっき、あたしが傷つくけんて言うたよね?」 『うん』 「圭はあたしを傷つけたくないが?」 …普通、そんなこと聞かんやろ。 恥ずかしがらずに聞ける台詞やない。 『まあ、そう』 傷つけたくないのは本当やし。 とりあえず頷いて返事した。 「ほんなら…、一回あたし、圭と寝たいが。一緒に寝てや」 いや、それはマズい。 さっきから僕が言いようこと、全く理解してない。