~由良~


 次の日、学校に行くと、悠人の右手が気になった。


「どうしたんだ?」


 包帯をぐるぐる巻きにした悠人。


 偶然だが、自分が銃で撃ちぬいた部分だ。


「ザクにやられたんだよ。」


 お前、いつの間に連邦軍に志願した?


「プラモデルって・・・お前、いくつだよ?」


「分かってないだろう、最近のプラモって言うのは、特にガンプラはだなぁ。」


「ハイハイ・・・。」


 溜息をつきながら、席に着く。


 とたん、わき腹が痛んだ。


「くっ・・・。」


 顔をゆがめて腹を押さえる。


「どうした?」


「いや・・・別に・・・。」


 さすがにわき腹の怪我までは言い訳できない。


 休むべきだったかな・・・。