「じゃあねーバイバイ」

「また明日学校でねー」

「くそー明日は学校かぁー…」

「バイバイ」


いまは冬紀と2人家路に付く。

「旅行楽しかったね」

「うん。またいけたらいいな」

「そうだね」

まだ、他人行儀が取れてない私とそれを気にしながら隣りを歩く冬紀。

「あ、ねぇねぇこれ、ペアストラップ。だいぶ前になるけど、遊園地の券当ててくれたお礼。」

そういって私は、旅行先で見つけたペアストラップを2つとも冬紀に渡した。

「ありがとう!じゃあ、片方遥花ちゃんに…」

「ううん。私じゃなく想い人にあげて」

家はもう見えている。あと少しでお別れだ

「だ、だったらなおさら遥花ちゃんに貰ってほs…」

あ、冬紀の家を行き過ぎてしまう

「じゃあね、冬紀。また明日」

「…うん。」

冬紀が何か言っていたけど、まあいいか。