あたしはまるで図書館のような部屋に案内されて、単行本を手渡された。
「はい、漫画」
「わーい! ありがとうございます」
ワクワクしながらページをめくった。漫画を読むのも久しぶり。
クールで完璧に仕事をこなす執事と破天荒でわがままなお嬢様の話。
ページをめくりながらドキドキしてきた。だって……超面白い。
周りの友達や大人が肩書き目当てのうわべだけの付き合いだと気づいたお嬢様は自暴自棄になって
パーティーで言い寄ってきた男を拒まず、ホテルの部屋までついて行こうとした時
そこから強引にお嬢様を連れ帰ったのは忠実につかえていた執事……初めてお嬢様に反論した。
『お嬢様の相手が誰でもいいというのならば、俺が相手をします。体に深く刻み込んで、最後は心まで奪いとります』
「きゃあああ! 超いいっ!! これ、本当に皆吉さんから言われた言葉なんですか?」
「設定が違うから、足した部分もあるけど。皆吉っていつもそんな感じ」
あ、甘い……!甘すぎるっ!愛してるなんて言えるのは当たり前のことなんだ。


