1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】




……た、確かに。こんなに忠実で、ですます口調の皆吉さんがベッドの上では主導権を握るなんて……



「想像つかない。その漫画、あたしも読んでみたい!」


「でしょでしょ? おいでー。読ませてあげるから」



ニコニコした杏さんに手をひかれて、トイレから出た時



「杏様、ラミカさんはまだ勤務中です」


「私と遊ぶのも立派なお仕事でしょ。私に意見する気?」


「いえ、失礼しました」



頭を深々と下げる皆吉さんと、ふんぞり返っている杏さんを見比べて改めて思った。



本当にこの二人、夫婦なの?まだ、信じられない。



「皆吉さんって下の名前だったんですね。あたし、てっきり名字かと思ってました」


「あはは、そうだよね。名字は一樹(いつき)。名字のほうが名前みたいで受けるでしょ!? 一樹皆吉って逆だろって初めて会った時、つっこんでやったし!」



…………杏さんらしいな。皆吉さんがかわいそうになってきた。