キスだけでドキドキするなんて久しぶりだな。
何度かキスを交わした後、包み込むようにラミカを抱き締めた。
「聡ちゃん、熱いよ……」
「うるせー。離してやんねぇ」
「違っ……そういう意味じゃなくて」
「どういう意味だよ?」
体を離すと、ラミカの顔は赤く染まっていて
目はトロンとして
男を誘うような、“女”の顔をしていて
「もう……無理……限界。我慢できない」
「ラミカ……」
いいのか?キスも初めてなのに……こんなにすぐに手を出すつもりはなかったけど、こんな顔で求められたら……
カクンと首がおれて、俺の胸に顔を埋めてくるラミカ。ドキドキと胸が高鳴って、押し倒そうとした瞬間――……
「冷蔵庫にご飯あるから……温めて食べて……? あたし、もう……」
…………………………。
………………………。
「は?」
「ぐー……」


