1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】




確かに……そうか。合鍵まで渡して、思わせ振りな態度を俺もとっていたかもしれない。



「あたしね、聡ちゃんが帰ってこなくてすごくすごく胸が苦しかった」


「え?」


「ただでさえ胸が苦しかったのに、伊織さんにあんなこと言われたら……ショックでここに帰りたくなくなって……自分んちに帰った」


「ラミカ……それって」



もしかして……



「あたし、聡ちゃんが好き。嫉妬も束縛も初めて知った」



ま、マジで……ミラクル……



ラミカが俺のことを……



好き?




気づいたら、ラミカの手をひいて、グッと強く抱き締めていた。



俺の体の中にすっぽり入る小さな体は温かくて……心臓の音がこっちにまで伝わってくる。



それがまたかわいくて


愛しくて……