「じゃあ何で……?」
ラミカはポロポロと涙を溢して、声は震えていた。
「何で伊織さんの家に泊まるの? あたしに好きだと言った後にエッチできちゃうの?」
…………は?
「はあ? 何の話だよ!?」
「学校の帰りに伊織さんと会った……聡ちゃんと一晩中、愛し合ったって言ってたもん」
あ、あのクソアマぁ!!
「あてつけだ! 昨日帰ってこれなかったのは伊織が高い酒をおごれって言うから飲みに朝まで付き合って、手切れ金まで要求してきたからATMがあく時間までカラオケボックスにいたんだよ!」
「手切れ金……?」
「伊織は俺の都合のいい時だけ呼び出して遊んでたから……せめてもの罪滅ぼしっていうか……マジで悪かったと思って昨日は付き合ったけど、指一本触れてない。誓う」
ラミカは涙を拭いて、ジッと俺を見つめてくる。信じて……くれないか?


