メットをラミカに被らせて、帰りはゆっくりと走った。サツがうろついてるから抜け道を使ったからかなり遅くなったけど。
アパートの鍵を開けて、雨に濡れたラミカを先に入れた。
「風呂、入ってこい。手当てはその後な」
「うん」
ラミカが風呂に入っている間に、蘭達に連絡を入れると無事に逃げ切れたらしい。よかった。
また逃げた先が恒んちのガレージっていうのがあいつららしいけど……
恒のキレてる顔が浮かんできて笑える。だけど恒も蘭達から今回の事情を聞いて、俺達のことを察して安心してくれてるだろ。
今回はマジであいつらに感謝だな。


