俺は携帯を取り出して、恒に電話をかけた。



「恒! お前がラミカんちに行った時に囲まれた奴らの特徴を教えてくれ!」


『どうした? なんかあったのか?』


「詳しいことは後で話すから早く教えろ!」



俺の切羽つまった問に恒は冷静な口調で返してきた。



『……サンサン愛ランドってふざけた会社の名前を名乗ってた。あと、白のベンツ。ナンバーは××××』



サンサン愛ランド?やっぱりあの日見た金融会社だ!



「分かった! サンキュー!」



車のナンバーまで頭に入れてる恒はやっぱりさすがだ。ここから飛ばせば5分もかからねぇ。


さっきよりも速いスピードでバイクを飛ばしていると、いきなり後方からサイレンの音が鳴り響いた。



『前のバイク、止まりなさい』



げっ、後ろからサツが追いかけてきた。こんな時に限ってついてねーな。