「へぇ、女子高生と同棲ねぇ」
「同棲というか同居みたいな感じだけどな」
「金まで立て替えて助けてるんだから惚れてるんだろ?」
「ああ、真剣にな。だからもし、俺に何かあった時はラミカの面倒をみてやってくれ」
煙草をふかしながら二人で話していると、恒はぷっと吹き出した。
「任せろ。今度、会わせろよ。そのほうがラミカちゃんも安心だろ?」
「ああ、サンキュ」
「俺的は今の仕事は辞めて、全うに働くことをオススメするけどな」
そんなこと……俺が一番分かってる。だけど……
「今は無理だ。いつかは足を洗う。それまではサツにパクられないようにうまくやるさ」
「……だな。ま、今日は帰れよ。一緒に寝れないなんてガキか? 散々今まで遊んできたんだから我慢くらいしろ」
ははっ……もっともな意見。
「そうだな。帰るよ。今日は悪かったな」
恒と後輩達に見送られて、深夜3時、俺は自宅へとバイクを走らせた。


