「歳はみっつしか変わらないじゃん!」
プウッと膨れっ面をするラミカ。こっちは配慮して言ってやってんのによ。
「じゃあ、安心して寝る! おやすみなさい!」
布団に潜り込んで、タオルを枕代わりにしてラミカは目を閉じた。
「おーお子様は、寝ろ寝ろ」
「ぐー……」
…………………………。
寝付くの早っ!!!!のび太か!!こいつはっ!?
シングルの布団。きっちり俺のスペースを空けてラミカは眠りについていた。
「……一緒に寝れるわけねーだろ?」
ため息をついて、煙草を取り出した。久しぶりに走りに行くかな。
どうせ今日は眠れそうにないから。
俺は置き手紙に必要なものをこの金で揃えることと、仕事でいつも帰りは遅くなるから合鍵を渡しておくと書いて
五万と合鍵を置いて家を静かに出た。


